子犬の引渡し前に駆虫ってするものなの?
ブリーダーさんのホームページを見ていると、ワクチン接種のほかに、『駆虫してから』引渡しとあることがあります。
えっ!虫がわいているの?大丈夫なの?と心配になるかもしれませんが、子犬のほとんどは、生まれつき回虫をもっています。
子犬は早ければ、生後3週から何回か駆虫をするものです。
むしろ、全くしていない方が心配です。
子犬をいつ駆虫したか、知っておいたほうがいいので、ブリーダーさんに確認してみましょう。
それと、子犬がブリーダーの元で何度か駆虫をされていても、すべてを駆虫することはできません(できる薬もあるでしょうが、そんなに強い薬を使うのはかえって良くない)。
子犬を迎えたら、最初に獣医さんにかかる時に便を持っていって検査してもらうほうが無難ですよ。放置しておくのが一番危険です。
回虫がいることはそんなに珍しくないので、見つかってもあわてないでくださいね。
あれこれ質問してくるブリーダーは嫌?:犬・ブリーダー探し応援隊!
ブリーダーと実際に会って子犬について話をすると、中には注意事項や家族構成など、「口うるさいなぁ」と思うことを聞かれることもあります。
そういうブリーダーは嫌だなぁ、と思うかもしれません。
でもちょっと考えてみてください。
子犬を譲る先がどんな飼育環境なのか、ちゃんと愛情を持って飼えるのか、質問もせず、ただ「早く子犬を売ろう」とするブリーダーが良いですか?
良いブリーダーは、少なくとも自分の繁殖した子犬にはプライドやこだわりを持っています。
大切に愛情をもって育てた子犬を出すのであれば、商売とはいっても、どんな飼い主の元へ行くのか質問するものです。
そのようなブリーダーには、譲って欲しいという人は他にもいるもの。断るブリーダーさんもいるぐらいですよ。
それに、ブリーダー歴が長く優良なブリーダーであれば、良く調べもしていない、説明を聞いていないような人へ販売するのは、トラブルのもとになることを知っています。
ペットショップで店員の接客を受けて買うのとは少し違うということは覚えておいた方がいいですよ。
愛犬雑誌でブリーダーを探してみる:犬・ブリーダー探し応援隊!
ネットでブリーダーを探しているのに、愛犬雑誌の話?と思うかもしれませんが、愛犬雑誌をぱらぱらめくっていると、結構、子犬情報やブリーダーの情報が出ています。
何冊か買ってみると、多いのはやっぱり人気の犬種。欲しい犬種の専門雑誌も結構ありますので、そちらもチェックしてみましょう。
子犬譲りますの広告は、ブリーダーだけではないのに気づきます。訓練所やペット美容室の広告にも子犬のことが載っていたりします。
それともう一つ、撮影協力しているブリーダーの情報も巻末の方に載っていますので、問い合わせてみるのもいいかもしれません。
雑誌でブリーダーを探す場合、知り合いの中から探しますよというものは、たいていは仲介料がかかります。
その中でも注意したいのは、「私が選んであげます」みたいなことを言うところ。子犬を実際に見せてくれないようなこともあるようです。
子犬を探してもらうというより、ブリーダーを紹介してもらって、実際に子犬を見て自分で決めるようにしましょう。ブリーダーと直接連絡したりできないところは避けたほうがいいかな。
気になるところがあるなら、躊躇せずに電話で問い合わせて見たほうがいいです。相手がどんな感じなのか、良いも悪いもわかるので、「どうなのかなぁ」とつっかえていたものが取れますよ。
あと、ブリーダーを探すためだけに愛犬雑誌を買うのはもったいないです。愛犬雑誌には必ずといっていいほど飼い方など犬種についての情報もたくさん載っているので、それらで知識を増やしておくといいですよ。
チワワ専門誌 柴犬専門誌 ダックスフント専門誌
フレンチブルドッグ専門誌 コーギー専門誌
専門ブリーダーといってもさまざま:犬・ブリーダー探し応援隊!
前回、ブリーダーとあなたの考え方による温度差について少し触れましたが、それを詳しくお話します。
ブリーダーと温度差を感じてしまう原因は、まず買う側(つまり、あなた)が、ブリーダーに何を期待して、どんな子犬が良いと思っているか、あなたの優先順位によって選び方が変わってくるからです。
専門ブリーダーといっても、実際にはさまざまなブリーダーがいます。
ドッグショーで活躍し、チャンピオンをたくさん持っている、ドッグショーに出すことを前提で繁殖しているブリーダーもいます。そうかと思えば、ドッグショーは考えてもいないブリーダーもいます。
どちらがいいかどうかは、実はとても難しい。というのは、あなたの優先順位次第だからです。
ショーで忙しく、対応やアフターフォローが良くないかもしれませんし、巣立った子犬のことを心配して連絡してくれるブリーダーもいます。
買う側の優先順位が違うように、ブリーダーによって、一番重要と考える部分も違います。それがどこにあるかによって、繁殖されている子犬も変わってきます。
ブリーダーが一番困るのは、以前も言いましたが、「可愛い子」とか、「普通に健康で元気な子」というものです。
可愛い子であれば、ショー専門のブリーダーからすれば、ショーで活躍できるような子犬が可愛いのかも知れませんし、愛犬の産んだ子はみんな可愛いというブリーダーもいるでしょう。
あなたの優先順位をはっきりさせて、ブリーダーがどこにこだわりや重点を置いているかと合わせていけば、あなたにとって良いブリーダーが絞られると思いますよ。
専門ブリーダーというけど、本当にその犬が好きか?
以前の記事で、「規模の大小よりも、飼いたいと思っている犬専門のブリーダーをまず探す」ということ言いましたが、今回は専門ブリーダーのその犬へのこだわりについてお話します。
ある犬種に特定して繁殖しているブリーダーは、その犬種が好きで、多くはその犬に惚れていると思います。ブリーダーになるきっかけはどうであれ、専門に扱うには、犬全般だけでなく、その犬種の知識やこだわりがなければできません。
ブリーダーのホームページを見ると、犬舎紹介などでブリーダーとして、その犬や繁殖に対するこだわりやなんかが載っていることがあります。ここもチェックしておいた方がいいでしょう。ブリーダーが、その犬のことを本当に好きかどうか、ある程度わかると思います。
それがただの表向きのコメントなのかは、問い合わせや見学に行けばわかります。実際に会ってみると意外と冷めた感じがしたり、温度差を感じることも少なくないようです。
ここには、あなたとブリーダーの考え方による違いもありますが、それはのちほど。
ブリーダーが、その犬のことを本当に好きかどうか、そのこだわりをホームページでチェックはしておきましょう。
犬舎見学ではブリーダーのここを見る!
実際にブリーダーの犬舎を見学に行ったら、どこを見ればいいのか?
動物取扱業者標識を掲げていることが前提です。登録をしていれば飼育環境や設備に特に問題はないです。
ですが、それでも衛生的で快適に過ごせるように使われているかは見ます。子犬だけでなく、親犬たちは普段どこで飼われているのかも見ましょう。
いくらブリーダーが気をつけていても、犬舎を見学に来る人がウィルスや病原菌を運んできてしまうことがあります。
子犬がいる犬舎に案内される時に、風邪を引いていないか聞かれたり、靴を履き替えたり手を消毒するように言われたら、衛生管理はバッチリ!
ばい菌あつかいされたと思わずに、喜んで消毒しましょう。かなり衛生管理に気を使っているブリーダーの証です。
同じ母犬が年に2回も繁殖していないブリーダー
犬は、年に2回、子犬を産むことができます。犬は、半年一度の周期で発情し、妊娠から約2ヶ月ほどで出産しますので、年に2回産むことができるのです。
ですが、優良なブリーダーは同じ母犬に年に2回も出産させません。
妊娠・出産は体の変化と体力を消耗しますし、妊娠に2ヶ月、母犬として2ヶ月ほど過ごします。それでまた次の発情で交配となると、強行スケジュールなのがわかりますよね。
人間でも年子で出産した経験がある方は、その負担がわかると思います。
現実に年に2回産むことは可能でも、子犬や母犬のことを考えているブリーダーなら、体調を整えて、十分に休養をとってから繁殖しています。
規模の大小よりも、飼いたいと思っている犬専門のブリーダーをまず探す
規模が大きくても、ブリーダーが交配に訪れるようなブリーダーもいます。ショーで活躍する専業のブリーダーです。スタンダードにこだわって繁殖しています。このようなブリーダーにとって、健康な子犬を繁殖するのは当たり前です。繁殖のプロです。
一方、規模が小さくて、家庭的な感じのブリーダーでも、人気の犬種を複数扱っているところは、単に流行で繁殖をしているのかもしれません。遺伝的な病気や血統を意識せずに、繁殖していることもあります。
複数扱っている場合、たまに○○と●●のミックスという子犬を販売しているブリーダーもいますが、普通に考えて、あえて血統書のつかない雑種を望んで繁殖したとは思えません。
単に、繁殖の管理ができていないだけなので、避けたほうがいいです。
規模の大小に関わらず、飼いたいと思っている犬専門のブリーダーをまず探した方が無難です。専門ブリーダーの多くは、何よりその犬が好きです。愛犬として飼ったことが、ブリーダーになるきっかけだったりします。
はじめて飼うなら、ブリーダー探しはまず地元から
信頼できるブリーダーを探すために、まず最初に地元のブリーダーから探してみます。検索する時も、飼いたい犬、ブリーダー、お住まいの都道府県、で検索してみましょう。
地元のブリーダーから探すのには、ちゃんと理由があります。
地元や隣県であれば、実際にブリーダーを訪問して、犬舎や子犬を確認しやすいのと、直接子犬を引き取りに行ける、動物病院などを紹介してもらえるという点です。
ただ、東京のような大都市圏では、郊外や隣県の方が十分な飼育環境を確保しやすいので、隣県を探した方が良いでしょう。ビルやマンションが立ち並ぶ場所が繁殖に適しているとは思えませんし。